Almost lost technologies

ここは昔の CPU を用いた工作記事を書くために用意しました。

SBCZ80 の改造 または切れるとこだけ切ってみよう

前に Hidden Refresh 版の回路を書いた経緯もあり、一応 uPD41464C-12 を使って回路を試してみました。ただし、SBCZ80の場合、部品を取り付けてしまうとパターンカットができない箇所がかなりあるので、それを考慮してできるところだけやろう、という方向です。回路は以下の通り。

 

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回路図

 まず、DRAM制御部にある D1 を外してください。表面は図の黄色い部分をカット。D1を外せば切れるはずです。部品取り付け前なら緑色も切っておきたい。

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表面切断箇所

裏面も同様に以下を切断。

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裏面切断箇所

で、このあと以下の配線を行う。黄色の線は撮り忘れで、これも布線してください。あと、緑色切った場合にはこれも適宜対処を。元回路通りGND に落とすのが良いと思う。

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追加配線

Grant-Basic で ASCII ART などは普通に動きます。

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コンソール

以下は手持ちの都合でC5 が 22pF に、R3が 150Ω になっていますが、タイミングは以下のような感じで、概ね問題ないかと。ただし、C14はもう少し大きくすべきかも。思ったほど遅れていないので 150pF くらい。M1サイクルでのMREQ↑からRFSH↓ はワーストケースで 80nS ぐらいある可能性があるため、変なグリッチが出ないようにするよう遅れを確保しておいたほうが良い。タイミング的には 2.5MHz 品の Z80 を 2.4576MHz で使う場合が一番厳しいです。

 

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ボード風景は以下。実は下の図はコンデンサつけ間違えていて、悩むことになりました。

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SBCZ80改

で、このボードですが、多分REV6は作るしかないと思います。SIO のBチャネル入力と A チャネル SYNC が浮いていますが、NMOSだってダメ、CMOSだと論外だと思います。ここでは見せていませんが、上記基板は裏側に集積抵抗貼って対処しました。REV6 を作る際に以下の箇所を手入れしてほしいかな。

(1) IC8Fの Pin13, IC1の Pin2, IC7 の Pin14 がソケットの下でGNDに接続されているが、部品取り付け後に切れるようにして欲しい。

(2) GND のテストピンがつけられる場所を確保して欲しい。プローブのグランドが表で取れない。

(3) できるならどこかに 4x5 ぐらいのユニバーサルエリアが欲しい。TC7S02を置く場所が作れれば 48KB メモリが狙えるので。